非モテ恋愛弱者のブログ

旧「非モテ系のままで生きていくブログ」から、恋愛弱者男性ブログに進化しました。レベル36の限界中年/異常独身/非モテのブログ。もう人生折り返しました。残りの人生を頑張らないで生きていこうと思います。なおこのブログには、モテる方法は1つも書いていません。

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技能実習制度が国際問題になったらどう考えても僕たち国民が悪い

30年前に決まったことは、30年前の有権者に責任がある。1993年に始まった技能実習制度。将来、技能実習制度関連で政治的な問題が発生したら、今の有権者、つまり僕たちにその責任があるだろう。僕たちはその責任を取らされることになるかもしれない。

技能実習制度とかいう奴隷制

今や技能実習制度は、地方の零細の一次産業の労働力提供システムとして機能してしまっている。これは非常によくない。にもかかわらず僕たちには直接縁がないので、あまり問題視されていない感がある。

技能実習制度は、現代の奴隷制度である技能実習生は、日本の先進的な技術を習得し、母国に帰ってそれを発揮し、母国の産業発展の役に立とうと、並々ならぬ決意と情熱を秘めて日本にやってくる。

そこで待ち受けているのは、パスポートとスマートフォンを取り上げられ、朝から晩まで時給300円で働かされ、夏は熱く冬は寒い部屋に寝泊まりする奴隷生活である。しかもその作業内容というのは、野菜や果物の収穫や、貝殻の皮むきなどの単純作業ばかりである。

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ちなみに最近は介護や看護の業務についても、技能実習生を受け入れているらしい。異国の地に住む爺婆の下の世話を、若くて将来性のある他国の若者にやらせるというわけだ。地獄みにあふれていて、非常に趣深いものがある。

これらは全て、労働力を適正な価格で調達できなくなった日本の一次産業の業者どもが、技能実習生を集めてくるブローカーと結託し、安価な労働力を得ているという地獄絵図である。僕たちが安価に、かつ安定的に水産物や農作物を手に入れることができるのは、これらの技能実習生による奴隷労働があってのことである。

つまり僕たちですら、その奴隷労働の受益者に成り下がってしまう。僕たちはこれらの奴隷労働に積極的に賛成し、また加担していることになるのだ。

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この技能実習生は、「こんなはずじゃなかった」と、日本に対する憎悪を抱いて帰国することになるだろう。そして帰国後に、「日本にいってはいけない」と警鐘を鳴らす側に回るだろう。

日本が大国だったから無視できたけど…

にもかかわらずこれまで、この問題はあまり注目されてこなかった。それは日本がアジアの中でも大国だったからだ。日本において労働ができれば、それだけで何かしらのメリットがあったと思われる。例えば時給300円でも、本国にとっては大金だったのかもしれない。おそらくそれは、日本国が「アジアの先進国である」という共通認識に由来するものだ。

僕が懸念しているのは、つまりこういうことだ。

つまるところこれらの奴隷労働は、日本がアジアにおいて圧倒的な大国であり、送り出し元の国としては、日本と労働問題で対立することよりも、経済的連携を強化するほうがメリットがあると判断されたこと。この判断によって、奴隷労働が成立しているものだと考えられる。こうして若き技能実習生は、生贄に捧げられたのだ。

それなら、日本が、アジアの先進国でなくなったなら、どうなるのだろう。

中国やロシアが、周辺国家や民族に対して人権弾圧を加えても、誰もおおっぴらに非難しないのは、中国やロシアが軍事的に強大であり、多かれ少なかれ経済的に依存関係にあるからだ。日本と東南アジア諸国の送り出し国家もその関係だった。だから日本は非難されてこなかったにすぎない。

日本が衰退した時、訴訟と賠償で報いを受ける

時代は変わる。日本はここ数十年の間に、衰退国家へと転落する。何なら今まさに転落中である。対して東南アジア諸国は、タイ、ベトナムインドネシア、マレーシアの各国の経済成長が目覚ましい。いずれこれらの国との関係は、対等なものに近づいていくだろう。

僕は将来的に、これらの国から訴訟されることを懸念している。日本の経済成長が、周辺国家の若者による奴隷的労働によって支えられていたという認識が広まったならば、日本人が安心して世界を歩けなくなる。世界は有色人種に厳しい。それが落ち目であればなおさらだ。清帝国への列強の侵略を見ればわかる。僕たちは将来、技能実習制度のことで経済制裁を加えられたり、巨額の賠償責任を負わされる可能性もある。

そのときに「僕たちは反対していた」と主張しても、もう遅い。だから今から反対し、技能実習制度自体を廃止しなければならない。

技能実習生の送り出し国家に、ごめんなさいしよう

いずれにしても日本にとって、これ以上技能実習制度を継続することは、リスクを大きくすることはあれど、いいことは1つもない。政治家どもは誰もこの問題に対して熱心ではないが、僕たちが、そして僕たちの愛すべき子孫が、世界中から指弾されるだろう。

愛する子供や孫たちを、そのような状況に陥れたくなければ、今後3年以内に、技能実習制度をやめることだ。それによって僕たちの食費は多少高くなるかもしれないが、将来的な国際関係の悪化要因を取り除くことができるのなら、それは仕方のない出血だろう。

そして、技能実習生の送り出し国家に、きちんと謝罪しよう。問題は問題にならないうちに解決することだ。東南アジアの若者諸君、技能実習制度なんかで日本に来てはいけない。諸君が搾取されるところを見るのは忍びない。日本に来るな。もっとマシな国に働きにいくがいい。

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