E257系がさらに中央本線から離脱する
2021年2月23日追記:2021年3月のダイヤ改正で185系は定期運用から撤退する。
2019年11月10日追記:
2019年10月31日追記:尾久車両センターにおいて、すでに3編成ほどのE257系が留置されているのを僕は見た。これらはいずれ185系を置き換えるための編成なのだろう。
2018年12月31日追記:JR東日本のダイヤ改正(2019年春)発表によると、185系及び特急「踊り子」についてはとくに言及は見られず。一旦は存続するものと思われる。
JR東日本は、現在中央本線で運行している特急「あずさ」と「かいじ」において、新型車両であるE353系による置き換えを発表した。E353系は9両編成7本、合わせて63両が投入され、これにより従来運用されてきたE257系は東海道線に転出するという。
立川駅に到着するE257系。
E257系の投入先は東海道線
西国分寺駅を通過するE257系。写真左後方には、かつてともに甲斐路を駆け抜けたE351系の姿も。
中央本線へは引き続きE353系が投入され、最終的には全ての中央本線の特急はE353系で統一されることになる。順次E257系を中央本線から撤退させ、特急「踊り子」対応の改造や準備が行われるのだろう。
マイナビニュースでは、リニューアルについても言及されている。どんなリニューアル、すなわち改造や準備が行われるのか。
現在の185系「踊り子」は、前10両編成が伊豆急下田行き、後5両編成が修善寺行きとなっている。これまで185系では増解結を前提に、合わせて15両編成での運用がなされてきた。一方で、E257系は通常編成が9両+付属編成2両という組み合わせである。E257系の特急「踊り子」にどれだけの輸送力を持たせるかがポイントとなるわけだ。僕が思うに、「踊り子」の15両は輸送力過剰である気がするし、今後はそのまま15両編成を組まないかもしれない。
例えば前7両が伊豆急下田行き、後4両が修善寺行き、という感じで、短編成対応で編成を組み直すという改造が考えられる。
またE257系のMT比率は、11両編成の場合6M5T、9両編成の場合5M4Tであることから、編成の組み直し後のMT比率も少々気になるところだ。東海道線区間はともかく、伊豆急行線区間はそれなりに山岳路線であるので、電動車及びブレーキの出力不足があってはならないのだが、それはこれまで中央本線という山岳路線で運用されてきた実績も買われたということだろうか。
どちらにしても、今の編成では先頭車にあたるクハまたはクモハ車が3両しかないので、2編成は組めない。今後の編成変更にも注目だ。
松本駅に停車するE257系
このように、果たしてE257系がどのような姿で出場してくるのか楽しみでもあるのだが、一方で忘れてはならないのは、これによって完全に185系は「踊り子」から撤退、運用終了となるということだ。これによって185系は、臨時列車以外の全ての定期列車運用から離脱し、事実上引退することになる。
いよいよ185系「踊り子」引退が近づいてきた
今回JR東日本は、明確にE257系の次なる投入先は東海道線であると宣言した。僕たちのような少々鉄道に興味のある連中は、当然これを、これまで東海道線の特急「踊り子」で利用されてきた国鉄185系を置き換えるものと認識する。
東海道線を爆音とともに力走する185系「踊り子」の勇姿を見られるのもあと僅か。
E353系の中央本線への追加投入は2018年7月からである。そこから諸々の準備や試運転を行った上で、準備ができた編成から順次「踊り子」の運用に入っていき、185系を置き換えていくのだろう。そう遠くないうちに、185系はラストランを迎えるだろう。予備車も含めてE257系の準備がいつ整うか次第だが、僕の考えでは、どんなに長くとも2019年3月のダイヤ改正までに、185系は全て引退するものと予想している。