JR和歌山線に227系導入!105系、117系は引退へ
2019年10月31日追記:和歌山線と桜井線の105系は、2019年9月30日のさよなら運転をもってその運用を終了した。
完全引退から2週間前に撮影した、王寺駅で出発を待つ桜井線105系M85編成。この時点ではまだ運用が行われていたが、すれ違いざまに227系の姿を見ることもあった。
同上、105系M87編成。
大阪環状線を皮切りに、阪和線、奈良線と、国鉄型車両の一掃を進めるJR西日本は、次なるターゲットを和歌山線・桜井線・紀勢本線に定めたようだ。時期としては2019年春頃とのことで、2020年3月のダイヤ改正までに、105系と117系の、227系への置換えを完了したいものだと思われる。
今後導入される227系。現在は広島地区を中心に活躍し、115系の置き換えを進めている。
おそらくこの路線に、これまで大阪圏で利用されてきた225系や323系が投入されないのは、2~3両単位の短編成による運用が多く発生するからだろう。最低でも4両編成の単位となる225系や323系は、時間帯によって輸送力過剰となりうる。そのため短編成運用を前提として設計された227系のほうが、両数を調整しやすく、効率的な運用が期待できるということだろう。
整備を受ける桜井線105系。
117系については、浜松~米原間の新快速運用が既に終了したこともあり、急速にその運用範囲を狭めている。現在の運用は、
山陽本線の岡山~福山間で運用される末期色真っ黄色の「サンライナー」の運用と、
ピーマン緑色で塗られた湖西線での運用のみとなり、全面撤退も時間の問題だ。
時代は流れ、昭和は遠くなる。抵抗制御の国鉄型車両は、播但線や関西本線の103系や、各地でまだ走る115系もあるが、115系については場所によっては急速に姿を消している。新潟や高崎は長らく115系の楽園であったが、あっという間に211系とE129系に置換えられた。置き換えられるときはあっさり置き換えられてしまうので、その姿をカメラに収めるならお早めに。