どこで働いても辛いことがある。他部門どうし仲良くしようぜ
営業部門の辛さ
僕は営業職に就いている。営業職は数字ばかりだ。数字が取れなければただのゴミだ。数字が取れない時、僕は自己肯定感を喪失し、それは精神衛生的に負担になる。
コミュニケーションも大変負担がかかる。顧客、社内の技術部門、管理部門、卸元ベンダーの4方向からプレッシャーがかけられてくる。どうせ顧客に怒られるのと調整事項は営業の仕事だと思って、どいつもこいつも好き勝手に自分の都合を言いやがる。もう辛い。面倒くさい。耐えられない。
技術部門ならどうだろうか。
技術部門の辛さ
技術部門は、営業に対して偉そうに振る舞える立場だと思っているかもしれないが、僕たち営業から詰められる立場になり代わることがある。それは技術部門側のミスで顧客に迷惑をかけたときだ。普段から営業に対して居丈高に振る舞う技術部門は、ここぞとばかりに詰められるだろう。
しかしそれでは、誰も幸せにならない。
ならば技術部門がミスをしなければいいというか。どんなシステムでもそうだが、ミスはゼロにすることができない。だからこそエンジニアたちは、ミスのないようにと神経を尖らせて仕事をする。
コマンドやスクリプトの1つを走らせるにもマネージャの確認が必要だったり、あるいはダブルチェックが必要とされたりする。このような張り詰めた空気の中で仕事をし続けることが、果たして幸せなのだろうか。
もう辛い。面倒くさい。ならばそういう生産部門などとは関係ない、管理部門ならどうだろうか。
管理部門の辛さ
管理部門は、それはそれでルーティーンワークの連続である。しかも業務ルールを逸脱することは、技術部門以上に許されないだろう。管理部門は社長直轄であることもしばしばあるため、自分の一挙手一投足が上層部によって監視されていると思うと、やはり張り詰めた空気の中で仕事をせざるをえない。
また管理部門というのは、会社規模にその権力の大きさが比例する。大きな会社の場合、書類1つ1つをとっても整合性のチェックが入り、何かのルールに抵触すると、生産部門に対して強気に出てくることがある。
僕はそれで管理部門の人たちとやりあったことを忘れない。僕が必死に取得した注文書をあっさり差し戻すその根性を。一体僕の仕事を何だと思っているのか。しかし、我慢した。「誰のおかげで食えてると思っているんだ」と言ったならば、それは営業の負けである。
もちろん僕たちはそれに対して反論し、生産部門がうまく仕事を回せないようなルールを作る管理部門などゴミカスだと(心の中で)罵ったりもするのだが、管理部門は管理部門で、それが内部統制のルール上仕方ないから厳しくやっていることも多い。
そうしないとそれこそ社長にどやしつけられるからだ。また内部統制のルールに抵触すると、彼らの評価や査定も下がってしまう。彼らも彼らで必死なのだ。
管理部門の仕事は、書類を粛々と処理することではない。内部統制のルールに抵触しないで現場の業務が円滑に進行できるように、社内規程や決裁フローを整えて周知することだ。
現場が社内ルールに引っかかるようなオペレーションをしているのは、管理部門の責任である。ルールが整備されていないか、周知がされていないからだ。それをしないで「現場が言うことを聞かない」と言っているようでは管理部門失格である。
まぁルールを整備しても、現場の部門長クラスが積極的にそれを無視するというパターンがまれにあるが。
部門どうし辛さを理解し合おうぜ
僕たちはそれぞれの所属部門の都合と論理で動いている。営業の苦しさ、技術部門の厳しさ、管理部門の辛さ、そういったものに、多少なりともお互い理解を示し合うことはできないだろうか。
僕たち営業は、管理部門に対しては細かいことで難癖つけて仕事の邪魔をすると思っているし、技術部門に対しては客と相対しないことをいいことに好き勝手言いやがるゴミカスだと思っている。それを何とか「感謝」にもっていきたい。
技術部門に対しては、僕たちにできないことを技術的に対応してくれる人として感謝したいし、管理部門に対しては、会社や僕たち自身をトラブルから守るために尽力してくれていると評価したい。おそらくお互い、それのほうが幸せになれるからだ。
しかしその理解は、技術部門が営業に対して「いつもフロントに立ってもらって感謝している」と思っていなければいけないし、管理部門が同じく「私たちの給料を稼いでくれてありがとう」と思っていなければ成立しない。
それを各部門が忘れて「営業は稼いできて当たり前」「間に入って頭を下げて当たり前」だと言うのであれば、部門間の良い関係というのは築くことができない。
働くことは辛い。転職するしかないのか
あぁ、それにしても、どこで働いても辛いものは辛いのだ。せめてその辛さを軽くするような仕事はないものだろうか。
僕が考えるに、このまま現状維持で働き続けても、自分のメンタルが疲弊するだけだ。
だいたい人間というのは、自分の苦手なことを克服することには困難を伴う。しかし何かしら僕が努力もせずにやれることで、人並み以上に成果が出せることがあるはずだ。それを仕事にしよう。
こればかりは精神論しかないが、何としてもそれを見つけるんだ。自分の人生のために。どうせあと30年か40年は働くことになるのだから。その間は苦痛と疲弊が連続するだろう。でも自分が努力もせずやれることを仕事にすれば、その総量を少なくすることができる。
今すぐ思いつかなかったら、今の仕事をとりあえずこなすだけこなして、なんとかやり過ごすしかない。がんばれ僕。がんばれ読者諸君。