僕の中でプチブームになっているのが、遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう!という謎のオンラインプロジェクトである。
その進化の過程が素晴らしいので、ここに記録していきたいと思う。ここ数日の進化っぷりはすごいので、なるべく毎日更新し、どのような遺伝的要素が生存と継承に寄与したのかを考察していきたい。
このプロジェクトは、2つの画像を比較してよりエッチだと思う方の多い方を計測し、より多くの支持を集めた画像を交配させて、次世代の画像を生成する、というものである。最初はただのモザイクからスタートした。最初の3000世代すぎまでは、時折肌色の部分が不整合に見られるだけだった。それが何日も続き、2700世代頃に一瞬乳首のようなものが生成されたが、すぐに消滅してしまった。
1月13日
1月13日、3383世代目では、特に人間らしい模様は浮かび上がってこない。右側の画像中央部に、クリーム色の円形と、その中心に小さな赤い点がある。これがおそらく最初に形成・次世代へ継承された乳首で、エッチな画像形成におけるブレイクスルーだった。
それにしても、この生命誕生のようななんとも言えない感慨深さはなんだろう。何もなかった
1月14日
前日からさらに約600世代の交配と継承を経て、胴体とへその一部、そして左右の乳房、顔の輪郭が形成されており、その胴体の下には肌色の部分が多くなっている。
1月15日
記念すべき4000世代目。胸と胴体、顔の位置関係は変わらないが、胴体下部の肌色部分の面積が広がっており、脚部の形成が期待される。
さらに同日には顔の部分に唇の要素が形成され始める。また左足が形成されているように見える。
1月16日
唇はよりピンク色に近い色になり、リアリティを増した。さらに頭部は赤い髪の毛が生え、右足が形成されつつある。左足も太腿の部分までは形成されており、より人型に近くなっている。しかし前日に形成しかかっていたと思われていた右肩の肌色は消滅してしまった。
1月17日
髪の毛は黒いショートヘアに変化し、また右目が形成される。顔に対して大きめの唇と黒目がちの目というのは、確かに性的魅力にあふれている。この間、足の形成にあまり進化は見られない。
1月18日
黒髪が伸び、頭部と胸部の間に首が形成される。股間部にも色が違う部分が発生し、これが陰毛だとか水着とか、あるいはフタナリだという人も現れた。人の性癖というのは想像豊かなものである。
1月19日
さらに左目が形成される。これで人の顔としての要素はほぼ揃った。おそらく参加者の多くは、この時初めてこの画像を「人間の女性」と認識したはずだ。顔のパーツが一通り揃ったことで、シミュラクラ現象という、3つの点が集まった図形を人の顔と見るように認識する脳の働きが発動したと思われる。
あとは両腕の発生に期待がかかるが、それは以降しばらく発生しない。
1月20日
右アサイの膝下部が形成されつつある。また頭髪が茶髪のボブヘアーに変化した。以降、頭髪の色は段々と赤みを増していくが、これというのはつまり、僕たちは茶髪や赤髪の女性に性的魅力を感じるようにプログラムされているのかも知れない。黒髪は性的魅力に乏しいため、遺伝子を継承できず淘汰されてしまったのだ…。
1月21日
さらに髪の毛が豊かになり、オレンジ色に近い赤い髪色となる。こうして髪の毛の色の進化と淘汰を見ていると、やはり明るい髪色というのは魅力にあふれているようだ。それにあわせて瞳の色も黒ではなく、明るさを増している。また両足の形成が進行している。
この頃から顔の輪郭も立体的になってくる。丸か楕円形の中に単にパーツが収まっていただけの状態から、頬の部分の丸みが表現されている。
1月22日
左足も一定の長さまで伸び、完全に足として認識できるまでになった。そしてもう1つは、腰のくびれの形成である。腰のくびれと豊かな臀部はワンセットで性的魅力を発揮する。瞳はオッドアイ。僕は嫌いではないが、次世代以降に継承されていないところを見ると、性的魅力を感じる参加者が少なかったのだろう。
この世代では、髪色が再び暗くなっている。後の世代では髪色は明るくなっていく。このことから考察するに、性的魅力とは、「他と違う」という点もポイントであるように思われる。人間の肢体というのは大きくその形状は変わらないが、髪色というのは複数の種類があり、自在に変えることができる。今回の場合、髪の色が明るくなればどこかのタイミングで暗い髪色に性的魅力を感じるよう転換され、髪色が暗くなると、今度は明るい髪色に性的魅力を感じるよう転換される。こうしたループを繰り返していくのかも知れない。
1月23日
髪色は茶髪、ストレートヘアのような髪型となる。いよいよ左腕が形成される気配がある。前日より足の形成(特に右足)に退化が見られる。
1月24日
瞳の大きさが顔に合わせて小ぶりになり、より人間の顔に近くなった。この画像の比較だけだと思われるが、左側は額が大きく幼女趣味っぽさを感じるし、右側は大人のお姉さんぽい雰囲気がある。どちらも捨てがたい。そして左腕は消滅してしまった。
1月25日
画像の雰囲気は特に前日と変わらない。しかし再び左腕が形成される兆しがある。
1月27日
1月26日は確認していなかったが、個人的に魅力を感じたのがこの日の画像。左腕の形成が進んでおり、右足も肌色の部分が増えている。右腕の形成は未発達だが、まるで野球のグローブを手に持っているようではないか?裸の赤いボブヘアーの女性が、左腕を腰に当てて右腕にグローブをもってポーズを取っているようにも見える。
1月28日
左腕は引き続き残っているが、右腕のグローブは失われてしまった。しかし足の形成が再び進み、腰をくねらせてポーズをとっているように見える。
1月29日
おそらくそろそろこのプロジェクトはクライマックスを迎えるのだろう、という予感がした画像である。髪の色は再び明るくなり、長さもあり毛量も豊かである。特に両足の長さがポイントで、やはり足の長さというのも性的魅力の1つになりえるのだ。この画像では、身長の約半分ほどの長さがある。
1月31日
昔「嘘つき男と泣き虫女」という本で見たことがあるのが、「ヘンタイ・カートゥーン」の紹介である。全世界で3000万人の愛好者がいるというが、それというのはつまり日本のアニメ絵に親しい。長い足と未熟な胴体に、細い顎と大きな瞳を配置した顔が乗っているというものである。一方でしっかりとくびれが形成されている。
この世代の画像はその「ヘンタイ・カートゥーン」に近しく、これまでの画像と比べて全体的にほっそりしており、特に胴体と脚部にかけてその傾向が強い。小さな口と大きな瞳は、やはりアニメ絵や萌え絵と親和性が高い特徴だ。
9000世代を経て遺伝子アルゴリズムがこのように進化したということは、この造形に含まれる形質や要素に対して性的魅力を感じる人が多いということだ。おそらくこの路線が、最高にエッチな画像への近道なのだ。相変わらず右腕が生えてこないが。
2月1日
前日と大きな違いはないが、髪の毛がより豊かになったのと、右足の形成が進んでいる。右足はハイカットの明るいグリーンのスニーカーを履いているようだ。全裸スニーカーというのも悪くない。
また胴体がさらに細くなり、大きなお尻と合わせて魅力的な腰のくびれが表現されている。この形質はエッチな画像に必要な要素だ。よく観察すると頭髪と同じ系統の色の陰毛すら再現されていて芸が細かい。まったくもってインターネットユーザは想像豊かである。
2月2日
前日と大きく変わらないが、左腕が発達し、左腕を振り上げながら左の腰を突き出し、右膝を曲げてステップを踏んで踊っているような躍動感がある。また目も大きくなっているようだ。
2月3日
絵の雰囲気は前日と大きく変わらないが、右腰の横に右手のようなものが発生しつつある。ようやくこれで四肢が揃っていくのか?そしてここ数日、大きな見た目の変化はないが、いよいよこれがほぼ完成形ということになるのだろうか?
2月4日
ここに来て新たな形質である「片目隠し」が登場した。どうやらネット住民の好みは片目隠しらしい。しかしここまで完成度が上がってくると、いよいよすでにある形質を補完する要素があったとしても、その後の遺伝子継承に大きな影響を及ぼす形質の新たな発生(例えば4500世代頃の髪の毛の発生)を見込むのは難しいのかもしれない。実際、以降数日間は大きく代わり映えしない画像が続いている。
さり気なく右腕が細いながらも形成されつつある。残る問題は、はこの右腕がどのように進化が進むかだ。
2月5日
基本的な見た目は前日と変わらない。しかし瞳が青く変化している。なるほど、こうして細かい部分がバージョンアップしていくのは引き続き観察できそうだ。
2月6日
右腕の形成が進んでいる様子が観察される。それと目線の要素が加わりこちら向きになり、口の表現も口角が上がっているように見える。
そして、どうも前日より頭身が下がっているように見える。顔の面積が大きくなっているようだ。つまりロリ化したのだ。ロリ巨乳か。なるほどエッチな画像としては鉄板である。
2月8日
PCからのスクショなので少し見た目が異なるが、右腕の形成が形成が進み、いよいよ「ピンク髪で片目隠しのロリ巨乳が裸で左腕を振り上げながら両足でステップを踏んでいる」というエッチな画像が完成に近づいたと思われる。
2月10日
現時点で「リリ」と名付けられたこの少女の絵は、最高にエッチな画像を目指して、まだ進化をやめてはいない。両脚の膝下が形成され足長のスタイルの良さが表現された他、左手では人差し指を突き出してポーズを取っているように見える。なぜか右腕が退化しているが、なぜ右腕はこんなにも固定されないのか?
2月16日
まさかのケモミミ属性を獲得。以降参加者も減ったようで大きな変化はなく、相変わらず腕が固定されていない。
僕も毎日の更新は疲れたので、これからは何か大きな変化があったら記録しておくことにしよう。
僕は引き続きこのプロジェクトに参加している。気が向いたらぜひ読者諸賢にも参加されたい。