非モテ系のままで生きていくブログ

管理人は、寺社仏閣と鉄道と飛行機と猫を愛する非モテ系。モテないままで、流されることなく、流れるように、頑張らないで生きていく。旅行したり仕事とか人生とか考察したり。

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【旅行の直前面倒くさい病】トラベル・ブルーを考察しようぜ

僕はようやく「旅行の直前になって出かけるのがとても面倒くさくなるくせに、いざ出発してみるとめちゃくちゃ楽しい現象」の名前を知った。それはトラベル・ブルーという名前だった。

原理としては、マタニティブルーやマリッジブルー、転職ブルーなどと同じことで、これまでの何の変哲のない日常が失われ、非日常が始まることへのストレスに対しての回避心理である。トラベルブルーは、出発する1週間ほど前から発症し、前日から前々日に最もピークを迎える。

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実際のところ、出発当日になってしまえば、それは容易に霧消する。すぐに旅行で最も楽しい瞬間が訪れるからだ。それは、予定しているアトラクションでもなければ、予定通り旅行を終えられて家に帰った瞬間でもない。僕が思うそれは、取り返しのつかない時点・・・・・・・・・・・を通り過ぎた瞬間だ。

空港に向かう電車の中で、僕はぼんやりと考える。忘れ物はないし、行程表も完璧だ。天気や交通機関の遅延というアクシデントに対しても、目的地の優先順位づけを事前にしてあるので、多少の予定変更も許容されるし、そういうことが起こっても問題ないように、最初から行程に余裕を持たせている。

それにしても、この言い知れぬモヤモヤは何であろう?今ならまだ引き返せる。気が変わったとでも言えばいいだろう。既にホテルも交通機関も予約済みで決済も済んでいるから、僕が損することはあっても他者に迷惑をかけることもない。

今まさに僕はトラベルブルーを発症している。しかし僕は、この言い知れぬ感覚によって踵を返したことはない。おそらく僕自身が、何か見知らぬものを見たいと思っていて、それを知った瞬間のあの快感を求めているに違いないのだ。教科書やインターネットでしか知らないものの実物を見る時、あの快感が僕に押し寄せてくる。

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これこそ僕が定期的に旅行する理由だ。インターネットや本の知識は、所詮それらは死んだ知識でしかない。それだけをもって知った気になってはいけない。知識を生きたものにするのは、実物の役割だ。僕はそれを求めている。

旅行の中には、いくつかの重要な瞬間がある。乗った新幹線や高速バスが発車して背中をトンと押される感覚を覚えた瞬間、空港で出国手続きを終えて搭乗ゲートへと歩き出した瞬間、飛行機が牽引機で誘導路へと押し出される瞬間、離陸の滑走が始まった瞬間、あのジェットエンジンの音が響き渡り、暴力的な加速が背中を押しつける瞬間も、たまらないものがある。

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これらの瞬間、トラベルブルーは解消する。上述したが、トラベルブルーの原理は、日常から非日常へと環境が変化することによるストレス反応だ。

別の視点からみると、トラベルブルーは、「選択肢がある」ことによって発生する。旅行が始まり、目的地に向かって出発した時点では、「このまま進む」と、(ほとんどの場合取らない選択肢だが)「引き返す」の二択がある。「進む」そして「引き返す」の選択肢を常に検討できる場合、その不安定な状態は、人間をストレスに陥れるのだ。それがトラベルブルーとなって現れる。

そして人間は、変化することがもはや避けられない状況になると、覚悟が定まる。その瞬間が、新幹線や高速バスが出発した瞬間であり、飛行機がタクシングを開始した瞬間でもある。もはやこの時点で「引き返す」の手段はなく、「進む」一択になった。もう進むしかないのだ。こうして方向性が定まり、選択肢がなくなることによって、不安定な状態というストレス源はなくなる。その時トラベルブルーは解消されるという機序である。

そういうわけで、もし諸君がトラベルブルーに陥ったとしても、気にすることはない。出発してしまい、飛行機や新幹線に乗ったのなら、トラベルブルーは解消される。

ただ、僕が今後、さらに老いてバイタリティに欠ける人間になってしまったら、どうだろうか。もしかしたら、トラベルブルーに打ち勝てなくなる日が来るのかもしれない。

トラベルブルーを乗り越えるには、そのバイタリティこそが力の源となることを、僕はよく知っている。それは僕であれば、実物を見たいという知識欲なわけだが、いつか老いがそれを打ち倒しはしないだろうか。あぁ、老いたくはないものだ。年齢は老いるとも、その老いが僕のバイタリティを失わせないことを、僕は願っている。

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