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【二式大艇】鹿屋航空基地資料館へ、現存する二式飛行艇を見にいこうぜ

僕が鹿児島県を訪れた理由は、知覧特攻平和会館の訪問以外にも、もう1つある。それは世界に誇る日本の飛行艇技術の黎明にして傑作、二式飛行艇二式大艇)の実機を見ることだった。

二式飛行艇は以前は東京・お台場の船の科学館に展示されていたが、現在は鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊鹿屋航空基地史料館に展示されている。もともとこの地には旧日本海軍航空隊の飛行場があったのだが、現在は海上自衛隊の航空基地として運用されており、その敷地内に史料館がある。

鹿児島市内に滞在していた僕は、西郷隆盛西南戦争の戦跡をたどりつつ市内を観光した。その後フェリーに乗って桜島へ移動し、そこからレンタカーで大隅半島中部にある鹿屋市を目指した。

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桜島から鹿屋までは片道で50km弱、およそ1時間と少しのドライブである。左手には錦江湾を望み、風光明媚なドライブを楽しむことができる。鹿児島中央駅からバスも出ているので、もしかしたらそちらのほうが安くつくかもしれない。

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2020年8月現在は、新型コロナウイルスの影響で、入館が制限されている。事前予約が必要とのことなので、手続きに従っていただきたい。ただ、屋外に展示されている海上自衛隊の各機や二式大艇は、おそらくその限りではない。

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早速機体を見上げてみる。全長28m、全幅38m、高さ9m、全備重量24.5トンの巨体がそびえる。機首にかけては水の抵抗を防ぐため、細く絞られている。

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真横からのアングルは、何やら目盛りのような表示が機体下面に確認できる。機首にかけてはなめらかにカーブしており、まさに船を思わせる造形をしている。

二式大艇は登場当時から、20mm機関砲7門をはじめとする強力な武装、最大2トンの爆装、最長7000km以上という長大な航続距離、この巨体にして最大時速465kmという速度を誇っており、連合軍からは「恐るべき機体」「空の戦艦」などと評価されていた。しかも連合軍のB-17重爆撃機を積極的に追撃し撃破するなど、戦闘能力そのものも高かった。実際、島国という事情と、当時の戦線が西太平洋のほぼ全域に渡る中で、広大な海そのものが巨大な飛行場として扱える飛行艇は、実情に即した需要があったものと考えられる。

旧日本海軍は実際水上偵察機も数多く開発・運用したし、あるいは二式水上戦闘機のような本格的な戦闘機まで開発していたりもする。水上機はフロートがついていることから、通常の航空機と比較するとどうしても戦闘機動に劣るとはいえ、海という地の利を最大限に活用するという考え方も理解できる。

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そんな島国日本の飛行艇需要を考察しつつ、早速史料館の敷地に入ってみよう。

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僕はヘリコプターには詳しくないので本機が何なのかよく覚えていないのだが、海上自衛隊の大型の救難ヘリコプターである。屋外展示にはこうしたヘリコプターや航空機が展示されている。

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P2V対潜哨戒機「おおわし」。

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PS-1対潜飛行艇。対潜レーダーや、潜水艦を撃退するための爆雷投下装置などが装備されている。水陸両用であり、水上陸上どちらでも離発着できるのも特徴。

本機が二式大艇によく似た機体であることにも気づくだろう。二式大艇を開発した当時の川西航空機飛行艇設計技術は、世界最先端であった。荒れた海での離着水を可能とした消波設計などは、社名が新明和工業と変わった現在においても評価されている。実際、二式大艇の流れをくんだPS-1対潜飛行艇や、その後継となるUS-2救難飛行艇などに、その技術が生かされているのである。

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左手前が対潜爆雷。右手の2本が航空魚雷である。

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旧鹿屋飛行場は、知覧よりも知名度は低いのだが、海軍の特攻隊の前線基地でもあった。史料館内部には、零式艦上戦闘機(五二型)のほか、特攻隊員の遺書や遺影などの資料が展示されている。彼らは20歳そこそこの若者たちだった。戦後に生き、戦争を知らない僕たちは、それに対して何を思うのだろう。

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こちらの零戦は、機体の脇にタラップが設置されており、操縦席内部の構造や計器、照準器などの様子が大変見やすくなっている。

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零式艦上戦闘機用の栄エンジン。強度の問題で本機からは取り外され、エンジンだけ別に展示されているのだという。

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帰りの道中、桜島が噴煙を上げているところを見た。僕は火山の噴火をこの目で見るのは生まれてはじめてである。それにしても周りの人々は全く動じていない。これが薩摩隼人メンタリティか。実害はないのだから、僕がビビり過ぎなだけなのかもしれない。

知覧特攻平和会館と比べて知名度が今ひとつな感はあるが、鹿屋航空基地史料館は、特攻隊の経緯を学んだり、海上自衛隊で使用されていた機体を見学したりと、非常にバラエティに富んだ体験をすることができる。飛行艇や哨戒機などの展示は随一であるので、ミリタリー趣味がある人にオススメのスポットである。

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