非モテ恋愛弱者のブログ

旧「非モテ系のままで生きていくブログ」から、恋愛弱者男性ブログに進化しました。レベル36の限界中年/異常独身/非モテのブログ。もう人生折り返しました。残りの人生を頑張らないで生きていこうと思います。なおこのブログには、モテる方法は1つも書いていません。

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恋愛とかいう脳のバグ〜すぐ女性を好きになる弱者男性〜

非モテなのに女性を好きになってしまいました。どうすればいいですか

僕はこのエントリで、このような質問に斜め下から答えようと思う。

まずは前書きから。全く僕の本意ではないのだが、ここ最近職場で、僕より年下の女性の割合が増えている。いくら男女平等の世の中とはいえ、やはり若い女性というのは良いものだ。それが例え造形に優れなくても、ただ彼女たちが存在するだけで、職場の雰囲気が、柔らかく華やかになるのが分かる。

男ばかりの職場ではこうはならない。僕のような中年弱者男性なら尚更である。彼女たちがテレワークでオフィス不在の時のあの空気は、冷たく重苦しいものだ。それは女性という存在価値と僕の存在価値を比較して、その性的資本の格差に絶望する瞬間でもある。

昔の僕であれば、彼女たちの誰かを好きになって、アプローチともつかぬ意味不明な接触を試みて、嫌われるようになっただろうなぁなどと思う。当時を思い返すと、彼女たちは大人だし、ここは職場でもあるから、明確な拒絶がなかっただけだ。それは彼女たちなりの、僕のプライドを傷つけないための優しさでもあり、一方で僕が攻撃的にならないための自衛でもあった。僕は彼女たちの努力と気遣いに感謝しないといけない。

まあそれはそれとして、いずれにしても、彼女たちは僕を何か特別な存在であると思っていないのは確かだし、彼女たちに不快を覚えさせることは僕の本意ではない。それを自覚した僕が挙動不審になって、今度は不自然に接触しなくなるまでがワンセットだ。

このブログで表現している通りミソジニーに溢れているこの僕といえば、こんな感じで恋多き男でもあった。

そして35歳を過ぎ、恋愛じたいが絶望的になった今、僕は弱者男性の恋の本質的な機序を、明確かつ冷静に説明することができる。それはすなわち、遺伝子による洗脳操作であり、その洗脳による脳の思考のバグである。僕は当時、脳がバグっていたのだ。

「恋愛脳」というバグを説明する

恋愛状態に陥った時、「今自分の脳は恋愛によってバグっている」とメタ認知すること。これがこのエントリで、僕が非モテ諸君に最も伝えたいことである。そしてこれはそのまま、冒頭の質問に対しての回答でもある。

僕はこの認知にたどり着くのに35年を要したが、僕と同じような非モテの弱者男性には、もっと早くそれに気づいてほしいし、同じ認知を持つ弱者男性の同士諸君には、この認知を悟った喜びを分かち合いたいと思う。

この認知を理解するには、僕たちの行動機序は、すべて遺伝子によって定義されていると捉えなければならない。遺伝子の目的は継承にある。人間個体の生存は遺伝子の継承のための手段である。生存するために食欲と睡眠欲があり、継承のために性欲がある。人間の行動様式において、快楽を得る行動は全て、遺伝子の継承を目的とした行動に収斂する。

詳しくは以下のエントリにも論じたので、合わせて読んでいただけたならば嬉しい。

junny-policies.hatenablog.com

僕のように、性徴期早々に自身の遺伝子の継承を諦めた個体は少数派であるが、確実に一定数存在する。僕はその一定数のためにこのブログを書いているが、僕のような非モテのままに過ごすと、遺伝子が余計なお世話を働くのである。それは、通常接点のある適当な女性を、魅力的な恋愛対象であるように錯覚させるというものである。

これは非モテの副作用と言っていい。自分の遺伝情報が魅力的であるかどうかを、遺伝子そのものは判断しない。一方でいっこうに遺伝子の宿主たる僕はその遺伝情報を継承しないものだから、遺伝子の側としては自身の遺伝情報が継承できる交配相手の候補を探し出すアンテナの感度を高めている状態である。それは何かの拍子に、例えば挨拶をした、少しだけ世間話をした、笑いかけてくれた。このような「受容の態度」に、遺伝子は鋭敏に反応する。このような何気ないシーンで、遺伝子はその「恋愛スイッチ」を入れてくるというわけである。僕たち自身の社会性などお構いなしに。

片思いのイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

僕たちはそれを「好き」「恋愛」と解釈する。これが「非モテ弱者男性なのに一方的に好きになった女性はそこそこいる」という状態である。事ここに至ると頭の中は彼女のことでいっぱいになり、どうしても仲良くなりたい、話をしたい、セックスしたいなどと思い始めてしまう。これは完全に、遺伝子が思考を支配した状態であり、極めて危険な状況でもある。

僕が背の高いイケメンであれば確かに「恋に落ちる」「運命的な」「ロマンチックな」瞬間なのだが、背が低くイケメンでもない僕からそんな対象にされる女性の側からしたら、大変に迷惑なものである。

「恋愛脳」は回避できない。どうするか

ところで、食欲や睡眠欲や性欲が抗いがたいものであるのは、それが直接的に遺伝子の継承に結びついている行動だからである。同じ理由で、自分自身が恋愛状態に陥らないように努力することは難しい。それで誰彼にも無愛想になって、社会性を失ったならば、それはそれで別の問題が発生してしまうので良くない。

こうした「脳のバグ」や「非モテの副作用」は、何かの拍子に弱者男性諸君に襲いかかる。僕たちはそれによく注意しなければならない。遺伝子が「恋愛脳」に作用している状態を認知し、何か致命的な行動を起こさないように抑制するべきである。

僕は平気だが、僕と同じような弱者男性諸君のことを勝手に案じるならば、諸君がこのケースで社会性を失うパターンは次の3つである。1つはその辺の愛想のいいコンビニの店員を好きになってストーカー化すること、もう1つは地下アイドルを好きになって独占欲が芽生えて事件を起こすこと、最後の1つは風俗嬢にハマってガチ恋勢になることである。

junny-policies.hatenablog.com

これらに共通するのは「継続的に接点があること」と「女性の側の態度が受容的であること」の2点だ。コンビニ店員にしても地下アイドルにしても風俗嬢にしても、女性の側の授与的な態度は全て偽りであり、その偽りによって脳が恋愛バグを起こしているに過ぎない。どうかそのように認知して、社会問題を起こすことは回避してほしいと、切に願う。

繰り返すが、遺伝子の継承可能性がない僕たちが女性を好きになるのは、完全に遺伝子の余計なお世話によるものであり、脳がバグっている状態である。僕たちはそれに付き合ってやる必要はない。時折訪れるその状態を、「あぁ今自分は身の程知らずにも誰々を好きだと認知しているな」「これは脳がバグったやつだな」と認知するだけで、理性的な僕たちは、どのように振る舞うべきかを理解することができる。

ただ、若い世代はそれに抗うのは厳しいかもしれない。若ければ若いほど、遺伝子継承の「圧」は強いからだ。それは性欲の強さと比例するし、周りの人間が結婚して子供を設けているのに対して自分は…という劣等感という面でも襲いかかってくる。解決策はない。若い諸君はうまくやってほしい。

けれどうまくいかないままに30代を過ごしたならば、このブログに戻ってきて、同じように失敗した人生の先輩がいたのだと、気休めにしてくれればありがたい。

「恋愛脳」に身を委ねたら、幸せになれただろうか

冒頭のエピソードの中で、僕はこのように、遺伝子による洗脳操作を受けていたのだ。その対象は高校生のときのアルバイト先の先輩と後輩であり、大学のゼミの同級生であり、新卒で入社した会社の後輩であり、中学校の同窓会で再会した元クラスメイトであった。僕が行動を誤ってアプローチを仕掛けたのは最初の2つであり、当然のごとく失敗した。それ以外は理性と思考がその行動を抑制し、失敗はしなかったが、何も得るものはなかった。

その昔、樹木希林「結婚なんて若いうちにしなきゃダメなの。物事の分別がついたらできないんだから。」と言ったとエピソードが伝わる。実際僕もそう思う。僕のように、自分の遺伝子の質の悪さや、非モテ弱者男性が恋愛や結婚することのコストパフォーマンスの悪さなどを考慮に入れたならば、結婚や恋愛には二の足を踏む。

いや、二の足を踏まなかったとしても、僕は恋愛も結婚もできなかった。失敗し打ちひしがれなかっただけでも、僕はまだマシだったかもしれない。

確かに、マシだったかもしれない。それでも恋愛の可能性が潰えた今になっても、僕は時々顧みることがある。ほんの少しだけうまくやれたなら、僕でも恋愛ができたのだろうか。もう取り返しがつかないし、今更取り返そうとも思わないが、恋愛脳に陥った僕がその勢いのままに幸せになるという道筋も、少しだけあってほしかった。

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