非モテ恋愛弱者のブログ

旧「非モテ系のままで生きていくブログ」から、恋愛弱者男性ブログに進化しました。レベル36の限界中年/異常独身/非モテのブログ。もう人生折り返しました。残りの人生を頑張らないで生きていこうと思います。なおこのブログには、モテる方法は1つも書いていません。

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「サッカー選手はすぐ倒れる」←当たり前な件

サッカー選手というのはすぐに倒れて痛がる。にも関わらずすぐに走り回ることができる。痛いフリをしているだけなのでは?ラグビーなどと比べて全く男らしくない。ラグビー選手を見習え。

そんな声が聞こえてきたので、僕はそれに反駁することにしよう。 

「倒れる」を分類・考察する

ファウルや接触を受けるとよく倒れる選手がいる。それは事実である。サッカーファンでプレイヤーである僕もそこは認めるところだ。しかし選手が倒れて痛がり、にもかかわらずまたプレーできるのには理由がある。

サッカー選手が倒れるとき、倒れたくて倒れるわけではない。自分がボールをコントロールしている時、そこで倒れてしまってはプレーが止まってしまうし、あるいは相手のボールになってしまうかもしれない。だから大前提として、サッカー選手は倒れたくないのだ。しかしそんな彼らが倒れるのは、2つ理由があって、

①バランスを崩して立ち直れないか、

②プレーを維持しようとして体に深刻なダメージが想定される場合だ。

①はファウルチャージや単なる接触を受けた殆どの場合が該当する。自分が構えていない状態か、構えていてもそれを上回る強い力が加わると、バランスを崩すということである。構えができていないところにファウルを受けると、受け身も何も取れないため極めて危険である

②の例としては、2020年J1リーグの浦和・名古屋戦の前半42分、浦和のMFマルティノスの突破に対してDF吉田がタックルで対応し、マルティノスがそれを回避したことがある。

吉田のタックルは、VARがあったらPKが与えられていただろう程度に遅れて入っていた。吉田の足はボールではなく、おそらく意図せずマルティノスの足元に向かっており、一方でマルティノスはドリブルでスピードに乗っていたけれど、その勢いで伸びてきた足を避けようとダイブ気味にジャンプした。その際に吉田の胴体にマルティノスの足が接触し、バランスを崩したマルティノスはそのまま転倒した。そのままマルティノスが走り続けていたら、吉田とひどく接触しケガを誘発しかねなかったし、あるいはマルティノスがその自身のスピードで交錯し足回りを負傷する危険もあった。

junny-policies.hatenablog.com

自らの安全のために倒れるという対処があるということである。競技は違うが、スキーやスノーボードで、自分が制御できない危険な速度になったときは、自ら転んで安全を確保するという対処に似ている。

ネイマール選手はなぜ倒れるのか

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www.theworldmagazine.jp

フランスの強豪クラブであるパリ・サンジェルマンのエースにしてブラジル代表のエースナンバー10を背負うネイマール。彼はよく倒れて痛がる選手として有名になってしまっている。前回のロシアワールドカップで、彼は接触を受けては倒されていた。確かにそれはある程度わざとであるものも含まれる。

サッカーという競技上、いかにしてボールを自分のチームに有利なポジションで確保できるかが重要であるので、ファウルというセットプレーが相手ゴールの近くで貰えれば、それだけチームの勝利につながるからだ。こうしたある種のずる賢さをマリーシアなどといい、ネイマールのプレーもそれを意図しているところが感じられる。

その意味で、ネイマールについては、ある程度ファウルを受ける前の「構え」ができているように思われる。自分がファウルを受けることを前提に、そのこと自体がチームの勝利に貢献することができると考えているのだ。

そしてもう1つ重要なことは、ネイマール自身が優秀な選手であり、不当なレベルのファウルチャージでないと彼を止めることができないということである。もちろんそういう止め方については、レフェリーから警告が与えられるのだが、ネイマールに限ってはレフェリーの基準的に彼がファウルを過剰にアピールすることもあって、判定が甘くなり、ファイルを受けたと判定されないところが大きいのだろう。

ところで、ネイマールチャレンジというのがある。あれはひどいものだ。ネイマールに対しての(不当な)チャージで彼が苦しむさまを模してつまらぬ笑いに変えている。これはネイマールへの敬意を欠くものであり、僕は見ていて不快である。

痛いフリではない。本当に痛いのだ

サッカーのスパイクの蹴り足が自分の体に当たったことはあるだろうか?

サッカーをやってない人はあまり知らないかもしれないが、スパイクシューズで体を蹴られると痛いのである。蹴る動作というのはそこそこのスピードが出ており、そのスピードでスパイクのポイントやつま先の硬い樹脂が足首や膝、太腿、胴体に当たったならば、それはもう悶絶するほどの痛みを感じ、その場に倒れて動けなくなる。いくらサッカーで体を鍛えているとて、ユニフォームの下は生身の人間なので、痛いものは痛いのである。

痛みというのは危険信号なのだ。それ以上動いたり損傷が拡大したら身体機構に深刻な影響があることを警告するため、強制的に体の動きを停止させる安全装置のようなものだ。そうして痛みという信号が発生された場合、それはもうその瞬間は立つことすらままならない。

そしてやはり知らないだろうが、人間の身体というのは不思議なもので、骨や筋肉系の損傷がなければ、数分もすれば痛みはだいぶ軽減される。それは安全であることが確認できたため、危険信号が解除されたということだ。逆に骨や筋肉系が損傷していれば、体は痛みの警告を発報し続けるので、いずれその選手はそれに耐えかねて動けなくなる。

外から観察している人は、さっきまであんなに痛がっていたのにと思うだろうが、もうその時には痛みは和らいでいるのだ。そうだ。蹴られた瞬間は動けないほど痛い。だから痛いフリではない。本当に痛い。しかしその数分後にはプレーできているなら、その時はすでにその痛みは引いているのだ。それはただの打ち身や打撲程度だったということで、安心していい。観戦する側は、このような人間の痛みについての性質を知っておく必要がある。

そしてサッカー選手がすぐ倒れるという指摘も、実際のところ妥当な根拠があることも理解しうるだろう。プレーを続けたら危険な場合は倒れるし、痛みを感じたとしてもすぐに立ち上がれる。人間の体というものはそういうものなのだ。

だからあーだこーだ言わず、もっとおおらかにサッカーを見よう。そうでないなら見ないでもよろしい。

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