非モテ恋愛弱者のブログ

旧「非モテ系のままで生きていくブログ」から、恋愛弱者男性ブログに進化しました。レベル36の限界中年/異常独身/非モテのブログ。もう人生折り返しました。残りの人生を頑張らないで生きていこうと思います。なおこのブログには、モテる方法は1つも書いていません。

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好きな人と夢で逢えたら、非モテの僕はそれだけで幸せだ

非モテ非モテと嘆いてみせても、僕は今でも、かつて好きだった人と一緒にいる夢をみることがある。

非モテの恋愛は、それが表に出ない限りは美しいものだ。そしてそれは、その恋愛対象の相手には関係なく、勝手に始まって、勝手に終わるものだ。しかも非モテは「好きだった人」がなかなか更新されない。出会いもなければ新たに人を好きになるトキメキもないからだ。だから僕たち非モテは、好きな人をいつまでも好きでい続けることができるし、だからこそ夢で好きな人に巡り合うだけで、幸せな気持ちになれるのだ。

僕と彼女は夢で再会した

僕は夢を見ていた。ここがどこかはよくわからないが、僕たちは他愛のない話をしながら歩いている。夕暮れに差し掛かり、彼女の顔が少し見辛くなる。

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ふと彼女の肩を抱き寄せてると、彼女の顔が近づく。僕は覗き込まれるようで、そして僕の好意は見透かされているようだ。2人の距離が近い。僕を笑顔で見つめる彼女を、僕は同じように微笑みながら見つめ返す。

そして僕は目が覚めた。朝の7時前だ。起きるのにはまだ早い。目覚めたばかりの僕の頭がポワポワして、心はフワフワ浮いているようだ。

目覚めた朝、しばし考え込む

半分忘れていたのに、彼女は時たま夢に現れて、その存在を思い出させてくれる。それはよくわからない街の中だったり、あるいは当時通っていた学校だったり。その姿は、僕が覚えている限りの最も美しかった頃のままだ。

夢の中だというのに、彼女の声も笑顔も、僕はよく覚えている。記憶の中の彼女は、本当に素敵な人だ。

確かLINEには連絡先が登録されている。何年か前にばったり会ってその時交換したのだった。それから僕からLINEを送ったことは一度もない。もちろん彼女から何かが送られてきたこともない。風の噂で、彼女は男と同棲しているのだと聞いていた。そんな彼女に今さら僕からメッセージを送るのは迷惑に違いなかったから、それは正しかったはずだ。

じゃあなぜ僕は連絡先を聞いてしまったのだろう。彼女のスマホを手にとってQRコードを読み込んだ時、緊張のあまりに手が震えてしまったのをよく覚えている。酷くかっこ悪いところを見せてしまったものだ。そして今思えば、連絡先を教えてと言ってしまったばっかりに、僕のスマホには未だ彼女の存在の痕跡が残る。あれが今生の別れだったはずなのに。

夢の中では、僕も彼女もお互いを好きでいると信じていた。血のつながっていない好きな人に好かれるというのは、なんて穏やかで心地よく、満ち足りたものであるのだろう。これが恋愛感情というものなのかもしれない。僕はこれを夢の中でしか体験したことがないのでよくわからないが、これが現実であるならば、それはとても幸せなことだろう。世間のリア充陽キャどもが恋愛に身を捧げる理由も理解できる。

僕はいつでも彼女の幸せを祈っている

今でも僕は彼女のことを大切に思っているし、僕と同じ時代に生まれ、僕と同じ学校に通い、たまたま同じクラスで過ごすことができた。こうして巡り会うことができたこと、そしてわずかながらもこんな僕と会話をしてくれたことに、僕は大変感謝している。そして僕は、交流のなくなった今でも、彼女には幸せであってほしいと心から願っているのだ。

いっぽうで僕は、彼女が実際に幸せであっても不幸であっても、何の関係もない立場だということを自覚してもいる。僕は分別をわきまえているのだ。僕は彼女を幸せにすることはないが、不幸にすることもしない。彼女を幸せにするべきなのは僕などではなく、僕が名も知らぬ同棲相手の男だけだ。

今、彼女と僕は同じ場所では生きていない。これは筋を通すということだ。彼女と僕は今や縁がなく、しかるべくしてこのように別々の、彼女は彼女の、僕は僕の進むべき人生を歩んでいるのだ。これをねじ曲げてはならない。縁あればまた僕と彼女は巡り合うことだろう。縁なくば、LINEを交換したあの日こそが今生の別れである。

だから、万が一彼女が不幸のどん底に叩き落とされたとしても、彼女が助けを要求しない限り、僕は彼女を助けてはならないのだ。それは彼女のパートナーの役割だからだ。そして彼女が明確にその彼以外の助けを要求したならば、僕は彼女を助けようとするのが僕で問題ないか了解をとった上で、彼女を助けることに全力を尽くすだろう。

そうやってまた彼女と関わることができ、あるいは彼女を助けることで彼女に貢献し、少しでも彼女の人生の歩みに役立つことができたのなら、それは僕にとってとても光栄なことだ。しかしそのためには、彼女がどこかで不幸になる必要がある。いやいや、僕が彼女のヒーローになるために、彼女が不幸になるようなことを、僕は全く望まない。彼女には幸せであり続けてもらいたいし、僕がヒーローとして登場しなければならないほどの不幸など、彼女の身にあってはならない

とにかく、今や僕と彼女はこれほどまでにお互い遠い存在になった。このように、時の流れに従って離れていったものを手元に置き続けようと行動することは、不幸な結末を呼び寄せることになる気がする。ブッダは2つのことを語った。自分のものではないものを取ってはならないこと、そして人やものに執着してはならないということ。彼女は僕のものではないから取ってはいけないし、そして彼女に執着してもいけない

あるがままに。これが非モテの心得だ。

夢の中でも心の中でも、彼女はいつでも美しい

海援隊の「初恋のいた場所」という曲がある。ドラマ「3年B組金八先生」第7期の主題歌になったバラードだ。この曲の歌詞に印象的な一節がある。

生きてゆくうちに 心は少し濁ったけど
だけどあなたのいた場所だけは あの時のまま
少年のまま澄みきっている あの日々のあなたを見つめ
一人佇む 初恋のいた場所に

あれから僕は生きていくうちに、美しいものとか、きれいな言葉とか、愛とか情とか、そういうものを少しだけ信じられなくなっていた。けれど彼女のいた場所だけは、いつまでも僕の中で、爽やかで澄みきっていて、そしてほんのり甘酸っぱい風が吹いているようだ。

今僕が縁をねじ曲げて彼女と関係を構築しようとしても、それは今や旦那持ちの彼女を困惑させるだけだし、僕は僕とて拒絶されるという不幸を味わうことになる。お互いが不幸にならないためには、そして僕の中の彼女が美しくあり続け、万が一にも憎しみの対象にしないためには、僕が彼女に関わりを持たないことしかない。これが今僕が彼女のためにできる、最善にして唯一の方法なのだ。

あぁ、今生の別れと息巻いてみせても、今でも僕は彼女を少しだけ気にかけている。あの彼女が選んだ男がいるのだ。僕の心配は無用であるのに。

美しい夕焼けを眺めていると、なぜか彼女を少しだけ思い出したりもする。もし彼女が同じように夕焼けを眺めていたらとか、詮無いことを考えてしまうのだ。

どうか彼女の人生が、かつて想いを寄せていたこの僕のことを忘れてしまえるほど、幸せに満ち溢れていますように。そしてどうかこの僕が、彼女の夢に現れて彼女の幸せの邪魔をしないように。非モテの僕の心からの願いである。

そして厚かましいお願いを1つさせてもらえるのであれば、またいつか僕の夢の中で現れて、少しの間でいいから僕のそばにいてほしい。そうしたら僕は、その日1日を、ちょっとだけ頑張れるだろうから。

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