「麺屋桐龍」は、JR武蔵野線の東川口駅から歩いて15分のところにある、二郎系ラーメン店だ。
東川口駅周辺は、知る人ぞ知るラーメン激戦区であるが、そこから「けやき通り」と呼ばれる商店街を15分ほど歩いたところにあるのがここ「麺屋桐龍」である。読み方は「きりゅう」。
徒歩でのアクセスは少々悪いが、近くに「戸塚東三丁目」というバス停がある。東川口駅南口から、東川84、西川04、鳩05の各系統で行くことができる。各系統合わせて1時間に2~4本ほどの便がある。こちらをうまく使えれば、所要時間は2分ほどである。
駐車場はない。
この店は、とにかく並ぶ。平日の昼、オフピークの時間帯であっても、10人程度が並んでいることが普通であり、ピーク時間帯に至っては、歩道まで行列がはみ出すほどである。東川口駅前はラーメン激戦区であるが、ここまで行列ができることは稀である。しかも交通の便も良くはないことから、地元客から多くの支持を集めているのだろう。
店の外にはベンチが設置されている。最初に店に入り、入ってすぐ右にある券売機で食券を購入してから、再び外に出て順番に並ぶ。店員から、順番に中に入るように指示されるので、それに従う。まるで流れ作業だ。2人であれば、運が良ければ隣同士で座れるが、3人以上となれば、間違いなくばらばらに座ることになってしまうのでそこは諦めよう。
店に入ると、食券を頭の上に掲げるように指示される。この店は他の二郎系ラーメンと、若干コールの仕方が異なる。
まず、麺の硬さはこの時、すなわち食券を頭の上に掲げる時にコールする。そして、にんにくや野菜の増減などについては、席に案内されて、ラーメンがサーブされる直前にコールすることになる。
強烈なにんにくの香りを放つ豚骨醤油ラーメンに、平打ち麺が合わさり、脳汁が吹き出すようなジャンク感を味わう。この時のコールは、麺硬め・野菜少なめ・ニンニクマシ。三田の本家よりは若干スープが濃い。味が濃い目が好みであれば、気に入るだろう。
ニンニクマシのみのゴールの場合はこうなる。ボリュームは十分だ。
ちなみに、東川口駅前にはもう1つ、二郎系インスパイアの「鳳神角ふじ」という店が存在するが、いわゆる「オリジナル」に近いのはこちらの「麺屋桐龍」のほうである。個人的には、太麺+にんにく自由+せかせかしていない雰囲気という各理由から、鳳神角ふじのほうが好みである。けれど、あくまでオリジナルに近い二郎系を求めるのであれば、「麺屋桐龍」に行くべきだろう。