アメリカの航空ショーで現存するP-51を見ようぜ
動態保存されている第二次世界大戦機の軍用機を専門に扱うアメリカの航空ショーCommemorative Air Force(CAF)に参加した時の話である。本エントリでは、現存し動態保存されているノースアメリカンP-51ムスタングを紹介しよう。
飛行可能なノースアメリカンP51ムスタング
大戦機の中での最高傑作機にして、最強のレシプロ戦闘機とも評されるP-51。最高時速は700kmを超える。F-51と名前を変えて朝鮮戦争でも活躍した。
P-51D型「ガンファイター」。P-51の決定版。風防がティアドロップ型で、後方を含め全方位を見渡すことができる。
誘導路を進むP-51。
P-51B型ないしC型「タスキーギ・エアマン」。風防の後部が胴体とつながっているの(ファストバック)が特徴。
誘導路を進むP-51。
飛行するP-51。他の機体が空冷エンジンであるのに対し、本機は液冷レシプロ航空機エンジンの傑作であるマーリンエンジンを搭載する。そのためか分からないが、エンジン音は少々おとなしめである。
B-29に伴って飛行するP-51。太平洋戦争末期、とくに硫黄島陥落後は、これ×100くらいの光景が多く見られたのだろう。高性能の高速・重装甲爆撃機に速度と機動性に優れた最新鋭の戦闘機のタッグ。本当に絶望的だ。
他にもB-17やB-25と編隊を組んだり、零戦(のレプリカ)と模擬空中戦のアトラクションがあったりと、旧枢軸国側の国民が見ていてもそれなりに楽しい。
またP-51の現存機はかなり多く、他の大戦機の管理団体が複数のP-51を動態保存している。
僕が参加したCAFのオフィシャルサイトは以下の通り。
ちなみに2018年の航空ショーは、9月16日~17日に、ミッドランド国際空港で開催される。チケット自体は大人25ドル程度なので、あとは航空券とホテルさえあれば問題ない。必要なのは多少のお金と勇気だけだ。