非モテ恋愛弱者のブログ

旧「非モテ系のままで生きていくブログ」から、恋愛弱者男性ブログに進化しました。レベル36の限界中年/異常独身/非モテのブログ。もう人生折り返しました。残りの人生を頑張らないで生きていこうと思います。なおこのブログには、モテる方法は1つも書いていません。

☆スポンサードリンク☆

アメリカの航空ショーで現存するボーイングB-29爆撃機を見ようぜ

アメリカ合衆国テキサス州東部。ニューメキシコ州にほど近い油田地帯に位置する小さな都市ミッドランドでは、Commemorative Air Force(CAF)というレトロ飛行機の管理団体が開催する航空ショーが毎年行われる。


その航空ショーは、第二次世界大戦期の航空機(大戦機)に特化されたものであり、動態保存のボーイングB-29スーパーフォートレス、ボーイングB-17フライングフォートレス、カーチスP-40、ノースアメリカンP-51、ノースアメリカンB-25等、当時のアメリカ軍の主力機であった機体をレストアしメンテナンスを加え、飛行可能な状態を維持しているのである。

動態保存の大戦機を見るならアメリカへ行くしかない

日本は敗戦国であるため、鹵獲機などを除いてほぼ全ての機体は破棄されてしまった。一方でアメリカは戦勝国であるため、太平洋戦争の栄光ある勝利に貢献した兵器を、後世に伝えるべきであるという考え方が定着しているように思える。アメリカではそうした、大戦機の管理団体がこの他にもいくつかあり、Planes of FameやFrying Heritage Collectionなどが有名である。

航空ショーに参加してきた

僕はユナイテッド航空を乗り継いで、テキサス州ミッドランドまで来ていた。当然であるが日本人は僕以外にはいないようだ。

f:id:junny-policies:20180429230744j:plain

航空ショーの会場はミッドランド国際空港である。僕が到着した時には、既に航空ショーで飛行する機体が駐機されていた。右側の4発機は、本ショーの目玉であるB-29である。

アメリカの航空ショーというのは、もちろん実際に飛行している様が見られるのも素晴らしいのだが、駐機中の大戦機を間近で見られるという点も見逃せない。タイミングが合えば、エンジン始動~タクシング~離陸までの流れを見ることができる。巨大なエンジンとプロペラが轟音とともに回り始めるのは必見だ。

飛行可能なボーイングB-29爆撃機

東京、横浜、大阪、名古屋などの大都市への無差別爆撃に加え、広島、長崎に原子爆弾を投下した機体として、日本では悪名高い機体。太平洋戦争末期から集中運用された。多くが博物館などに現存しているが、現存しかつ飛行可能な機体はこの「FIFI(フィフィ)」と、最近レストアの完了した「Doc(ドック)」の2機のみである。

貴重なB29の動態保存機「FIFI(フィフィ)」

f:id:junny-policies:20180430000912j:plain

2200馬力を発揮する4発のサイクロンエンジンと、それを推進力に変換する直径5.7mの4枚プロペラ。デカイ。

f:id:junny-policies:20180503230204j:plain

僕が見とれていると、機体から離れるようにスタッフから指示が出た。見守っていると、右翼の内側のプロペラ(第3エンジンにあたる)がゆっくりと回り出す。程なく、ババババと爆音が鳴り響き、エンジン後部から白煙が吹き出し、勢い良くプロペラが回り出した。しばらくして第4エンジン、第2エンジン、第1エンジンの順番でエンジンに点火された。なるほど、これが航空機用空冷エンジンの音か。何と力強く、重い音なのだろう。

B29はゆっくりタクシングを開始した。B29がこちらに背を向けた瞬間、強烈な風が吹き付けてきた。僕はよろめきながらも何とか耐えた。全備重量64トンもあるB29を動かす4発の巨大なエンジンが派生する後方気流の威力!

タクシングするB-29

f:id:junny-policies:20180430000908j:plain

滑走するB-29。回転するプロペラが空気を切り裂き、ブゥ~ンと低い音とともに離陸していく。

f:id:junny-policies:20180430000902j:plain

駐機中は爆弾倉を覗きこむこともできる。1000ポンド爆弾のレプリカが搭載されている。中央のパイプのようなものは、乗組員の移動用の空間である。

f:id:junny-policies:20180430000938j:plain

コックピットのアップ。左右には最大2200馬力を発する、プラット・アンド・ホイットニー社のR3350サイクロンエンジンを4発搭載する。

f:id:junny-policies:20180430002658j:plain

機首を横から。

f:id:junny-policies:20180503230240j:plain

尾翼部。尾部銃座はB-17のそれと異なり、20mm機関砲1門のみ。

f:id:junny-policies:20180430000916j:plain

P-51を伴って飛行するB-29。おそらく70年前、空襲を受ける側が見上げたであろうアングルから。こんなのが何十機も飛んで爆弾落としにくるとかマジ鬼畜。

f:id:junny-policies:20180430001844j:plain

下から見上げると、細長い胴体に、アスペクト比の高い角型の主翼の組み合わせに、戦争を経験していない僕などは、飛行機としての美しさすら感じてしまう。非常にバランスの取れた機体であることが、航空専門家でもない僕にもわかる。

f:id:junny-policies:20180430000257j:plain

左旋回中のB-29

f:id:junny-policies:20180430001759j:plain

美しい機体だ。そして最高速度580km/h、爆弾搭載量最大9t、自動照準遠隔制御の12.7mm連装機関銃をハリネズミのように搭載するなど、まじハイスペック。こんなのを何百機も同時に運用でいるとかアメリカ軍まじチート。

もし大戦機が好きなミリオタであるならば、英語などわからなくてもいいから、ぜひ本家アメリカの航空ショーに参加して、それらが実際に飛んでいるところを見に行くべきだ。それはおそらく忘れられない体験になる。オフィシャルサイトは次の通り。

http://www.airsho.org/

ちなみに2018年の航空ショーは、9月16日~17日に、ミッドランド国際空港で開催される。チケット自体は大人25ドル程度なので、あとは航空券とホテルさえあれば問題ない。必要なのは多少のお金と勇気だけだ。

☆スポンサードリンク☆