とある喪男の雑記ブログ

喪男とはモテない男のことです。寝ることと知的ぶることが好きな、意識低い系喪男の雑記ブログ。流されることなく、流れるように、ゴミみたいな人生を、頑張らないで生きていく。全体的に低スペック。絶食系男子。鉄オタ。飛行機オタ。城址仏閣好き。

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生後9ヶ月の愛猫が悪性の縦隔型リンパ腫になったので闘病生活が始まった

我が家の猫は、キジトラとキジシロの2匹、両方ともオスで、我が家で飼われている猫としては2代目となる。もともとは友人の家の庭先で放置されていたのを、以前僕が猫を飼っていたことを思い出した彼が僕に声をかけて、飼ってくれないかと相談してきたのが最初である。1匹は9歳で亡くなったキジトラに瓜二つ、もう1匹はキジトラと白猫のハイブリッド。これも何かの縁だと思い、僕はその2匹を引き取ることにした。

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それから毎日、僕は弟と協力して、数時間ごとのミルク投与、排泄の促進、動物病院での検査とワクチン投与等、仔猫を飼ったらするべきだと言われてたことは全てやってあげた。

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初代キジトラ(右)に瓜二つだった。

既に生後8ヶ月が経過し、体重は5kgを超え、今年(2018年)3月の初旬には去勢手術も済ませた。あとは定期的なワクチン投与だけで、僕と猫の穏やかな日常が過ぎていくはずだった。

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本棚の上で縄張り争いをするキジトラとキジシロ

さて、タイトルの縦隔型リンパ腫に罹ってしまったのは、写真右のキジトラのほうである。本エントリは、僕のキジトラと同じように、縦隔型リンパ腫に罹ってしまった愛猫の心優しい飼い主様へ、僕の体験が参考になればと思い書いたものである。僕がキジトラにこれまでどのような処置を行ってきたか、時系列でご覧にいれたい。

4月3日~発病と症状~

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去勢手術から1ヶ月ほど過ぎたある日、僕が仕事から帰ってくると、弟が、キジトラの様子がおかしいから様子を見に来いという。さて言われるまま見にいってみると、食欲なく、排便もなく、また明らかにぐったりしており、呼吸が荒かった
僕は症状からして、まずは異物誤飲による食欲不振を疑った。また様子を見ようと抱き上げてみると、胸の部分を持ち上げると痛そうな様子を見せた
何かがおかしい。この時点で僕は、週末にキジトラ動物病院に連れていくことを決意した。

4月7日~胸水を抜き、細胞を病理検査へ~

動物病院での診察結果は、僕が全く想定していないものだった。

  • 胸部の本来存在しない場所に、固形の物体がある。大きさは肋骨の内部の体積の1/5~1/4程度
  • それらの周辺には水(胸水)が溜まっている
  • その固形の物体が、本来心臓や肺があるべき場所を押しのけており、心臓と肺ともに圧迫されている
  • その影響で気道と食道が圧迫され、呼吸が苦しく、また食欲も減退している

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当日のレントゲン写真。黄色い部分が「固形の物体」、後に判明するリンパ腫である。本来胸腔いっぱいに広がっている肺(赤部分)がリンパ腫によって背中側に押し上げられ、体積も小さくなり、さらに気管も細くなり圧迫されている(赤の細い部分)。また左から5~6本目くらいの肋骨部分にある心臓(青部分)は肋骨の外へと押しやられている。この状態では、呼吸も苦しいし、心臓にも大きな負担がかかる。

これらのことを、まずエコーとレントゲンで確認した。これらのことから推察するに、胸腺周辺に発生する縦隔型リンパ腫の可能性が高いという。しかもわずか1ヶ月前、去勢手術を行った際にもレントゲンで検査したが、それには影も形もなかったことから、非常に進行が早く、何もしなければ1ヶ月ももたないというのが先生の見立てであった。またその進行速度からして、極めて高い確率で悪性である、とのことだった。

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時折呼吸が苦しそうになりながらも、落ち着いている時は、その大きな目から、生きるという強い意思が伝わってくる。

その日は胸水を抜く処置を行い、その周辺の細胞を採取し病理検査へ回すこと、また血液検査を行い、猫白血病ウイルス(FeLV)の感染の有無が確認された。FeLV感染については、非常に強い陽性であった。

猫のガン治療とQoL(Quality of Life)

僕たちはその後の方針を検討することにした。

上記の通り、何もしなければ1ヶ月(どころか肌感では数週間)ももたずに死んでしまうのは明らかだった。そして、生まれたばかりの仔猫のときから大事に育ててきたこともあり、これを寿命と割り切って受け入れることもできなかった。縦隔型リンパ腫を発病した猫の生存率は決して高くなく、抗がん剤プログラムを受けたとしても、数ヶ月から半年程度の延命にしかならない。どちらにしても、遅かれ早かれキジトラは亡くなってしまうのだ。それであっても、キジトラときちんと別れる時までの、僕たち飼い主の精神衛生的な準備期間として、そしてキジトラの残り少ない時間を、せめて呼吸困難と空腹から解放し、安らかかつ楽しい生活を送らせてやるため、方法を模索することになった。

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毛布の上でくつろぐキジトラ。胸の部分には胸水除去時に刈毛したところが見える。

一度縦隔型リンパ腫(を含む悪性リンパ腫)に罹った猫は、基本的に完治することはない。僕たち飼い主が取りうる手段としては、抗がん剤による症状の緩和と、がん細胞が肉眼で見えなくなる程度に小さくなる状態(=寛解「かんかい」)を目指すことになる。僕たちは抗がん剤プログラム(COPプロトコールを始めることを検討した。これによって、猫は呼吸が苦しくなることもなく、食欲に従って餌を頬張ることができる。これを猫のQoL(Quality of Life)という。ある意味人間からの押しつけだが、猫にとって何が幸福なのかという視点で、飼い主が何をしてあげるのか考えるポイントの1つである。

それにしても、なんと不運なことだろう。わずか1歳にもならないのに、生死の境をさまよわなければならないほどの重大な病気に罹ってしまうとは!

4月13日~緊急入院~

一旦その日は、症状の緩和のためステロイドであるプレドニゾロンの処方を受け、それを与えることによって苦痛の緩和を試みることになった。それから数日間は体調が持ち直していたが、週後半になると再び呼吸困難の症状が悪化し、プレドニゾロンの投薬どころか通常の食事さえまともにとれなくなってしまっていた。

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2匹揃っての食事も珍しくなってしまっていた。

4月12日、その日の夜、既にキジトラの体調は非常に悪化しており、口を大きく開けてヒューヒューと音を出しながら何とか呼吸している有様だった。翌日4月13日は平日だったが、「家族体調不良のため」として休みを取ることを決断し、動物病院の開院時間と同時に診察を受け、酸素室への即入院と相成った。おそらくその日僕が会社に出勤していたとしたら、僕が帰ってくる頃にはキジトラは死んでいたに違いなかった。それだけはどうしても避けたかった。

一方で病理検査の結果も出ており、高グレードリンパ腫(縦隔型)の確定診断となった。

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どれだけの費用がかかったのか

猫に限らず、動物というのは病気になると大変な費用がかかるものだが、これらの一連の処置でどれだけ僕が費用をかけたか、報告しておこう。動物病院ごとに価格の違いはあれど、おそらく全ての飼い主様の参考になるはずだ。間違っても、このブログに書いてあったからここまで料金調整しろとか、そういうゴミカスのようなことを動物病院の先生に言わないでほしいけれど。

4月7日~初期処置~

26,330円
【内訳】
胸水除去、血液検査(FeLV検査、生化学検査、電解質検査等)、レントゲン、エコー等

4月14日~入院と第1回抗がん剤(COPプロトコール)~

40,040円
【内訳】
静脈点滴、静脈カテーテル、酸素室入院、抗がん剤オンコビン、エンドキサン)、血液検査、病理検査(細胞診による確定診断)

FeLV(猫白血病ウイルス)の血液検査をしよう

10ヶ月時点のキジシロの血液検査結果。幸いにして陰性だった。その後すぐにFeLVワクチンを含んだ4種混合ワクチンを接種した。

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白血病ウイルス(FeLV)は、縦隔型リンパ腫に限らず、猫のリンパ腫の発現因子となる。特に野良猫から生まれた仔猫を引き取った場合などは、早い段階で検査をしておいたほうが良い。検査自体は6ヶ月齢から可能だが、動物病院で相談してもらいたい。僕も、おそらくもしキジトラがFeLV陽性であることがもっと早くにわかっていたなら、こんなに動揺せずに、キジトラの現状を受け入れられたかもしれない。

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さて、こうしてキジトラと僕の闘病生活が始まった。COPプロトコールを開始した際のエントリはこちらになる。こういうわけで完全に僕という飼い主の精神衛生的な都合と無限の愛情によって、本来の寿命よりも生き長らえているキジトラ。だが僕は、少々僕の懐が痛むくらいでキジトラがいる日常を送れるのなら、多少の金など惜しむものではない。それよりもキジトラがいない日常を送るほうが怖くて仕方ないのである。

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